11月1日~よき妻になるように…。
異常な猛暑と言われた今年の夏でしたが、一気に冬が来たような冷え込みです。
さて、今から遙か昔、お釈迦様がご在世当時のお話です。あるとき妻のわがままに困り果てた男性から相談を受けたお釈迦さまは、七通りの妻の姿を話されたそうです。
その一、自分の夫をバカにして、他の男性に心を移し、夫を殺そうとまで考える妻。怖いですね。
その二、夫が一生懸命働いて築き上げた財産をそっくり奪い去ろうとする妻。ニュースで時折見るようです。
その三、妻自身は働くこともせず、贅沢で粗暴で口やかましく、夫を尻に敷いてあごで使うような妻。
その四、常に夫のためを思い、母親が子どもに対するように夫やその財産を守る妻。
その五、妹がよき姉を尊敬し従順であるように、自分の夫を尊敬し従順な妻。
その六、遠くから久しぶりにやってきた友だちを迎えて喜びように、いつも夫を喜びで迎える妻。
その七,ときに夫に叱られたとしても、これを怒ることなく耐え忍んで夫に付き従がう妻。
そして、この七つの中で、前の三つは悪い心がけのために地獄に落ちて苦しみを受けるであろう。あとの四つは、立派な心がけのためによき果報を受けるであろう、とお話になったそうです。
この妻の七つの姿を見るとき、お釈迦さまがいらした二,五〇〇年前も今現在も何ら変わりません。
私も、この妻の七つの姿をわ我が家の奥さんに示して、さらによき妻になるよう勧めようと思いましたが、止めました。逆によき夫の姿を諭されかねませんから…。
相手を戒めるよりも、まずは自分自身の有り様から…。これもお釈迦さまの教えであります。 (参考・現代法話実用大宝典)
2010年11月01日【131】