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仏事の場で心得ておきたいこと

 一言に仏事と言ってもいろんな場面があります。すぐに連想されるのは一周忌や三回忌とかいったお寺や家庭で営まれる法事、またお通夜やお葬式です。さらにお寺での法要やご法座、また初参式や仏前結婚式、起工式のお祝い事など、おおよそ仏さまの前で行う儀式をすべて仏事と言います。どのようなときであれその場に参る場合、あらかじめ最低限心得ておかねばならないことは?

■身なりについて

お葬式やご法事、お祝い事の初参式や仏前結婚式など、仏事も様々ですが、それぞれの儀式に応じた正式な服装(式服)にこしたことはありません。ただ、主催者側がお参りに来られる方々にあまり負担がかからないように平服で…というところもありますので、案内を頂いたら主催者側に問い合わせるのもいいでしょう。

ただ、お通夜は他の仏事とは少し異なります。お葬儀もご法事も○○時から○○時までという限定された儀式ですが、お通夜は ○○時からお勤めが行われるだけで、その後は夜を通して縁ある方々が亡き方を偲ぶ、自由な場です。ですから、お仕事や時間の都合などで式服に着替える余裕がなければ平服でもかまいません。

また、残念なことに、最近若い方々になるとお葬儀やご法事の時でもジーンズや会場で毛糸の帽子をかぶったままで…という姿を見かけます。そのような場合は、あらかじめ身近におられる大人が教えてあげてほしいものです。


■仏事で忘れてはならないもの

どのような仏事の時でも忘れてほしくないもの。それはお念珠です。お念珠は仏さまに礼拝するときに忘れてはならない仏具です。私たちがご飯を頂くときに手づかみでなく、必ずお箸を使うように、仏さまにお参りするときは必ず手にかけなくてはなりません。蓮如上人というお坊さんは、「お念珠を持たずにお参りすることは、仏さまを素手でわしづかみにする不作法なことだ」と諭されています。基本的な作法は、普段は左手に持って、拝むときは両手に通すということです。

その他、浄土真宗の門徒であれば、その証である門徒式章を首にかけ、聖典を持参することが大切です。「お念珠」、「門徒式章」、「聖典」の三点セットを布袋等に入れて家のわかりやすいところに常設しておくといざというとき便利ですね。


■仏事の場で守りたいこと

どのような仏事でも大切な意義があります。社交辞令やおつき合いというような気持ちで参ることはもってのほかです。その仏事の意義を心にとどめて、静かに仏さまにお参りし、仏さまの教えに耳を傾けることが大切です。

また最近、携帯電話とお持ちの方が多いですが、仏事の途中でコール音がなるとせっかくの厳粛な場が台無しになりかねません。会場に入ったら必ず電源を切ることを忘れないようにしましょう。

仏事の場で心得ておきたいこと2006年01月13日【20】

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