お仏壇に、お水やお茶はお供えしないのですか?
ご門徒のお宅にお参りすると、お仏壇には、お水やお茶、ときにはお酒までお供えしてあるところがあります。
きっと、お浄土に参られた身近な方が、喉が渇いてはいけないから…、もしくはお茶やお酒が好きだったから…、もしくはお仏飯をお供えするように朝の一番茶を仏さまにお供えして…、というような思いからお供えされているのでしょう。
また多くの方から、「お水やお茶をお供えしてもよいのですか?」という質問もよく受けるのですが、そのようなときは、「浄土真宗は、お水やお茶をお供えする必要はありませんよ」とお答えします。
なぜなら、お仏壇とは、既に往生されたご先祖方が、仏となって参られたお浄土の世界を、お経に基づいて形に表したものだからです。お経には、お浄土には「8つの功徳が満ちあふれた水がこんこんと湧き出でており、飢えとか渇きといったものは一切ありません」と説かれているのです。つまり「そういう心配を私たちがする必要は一切ないですよ」とおっしゃっているのです。
それらの教えを踏まえて、浄土真宗では一定の定められた作法があります。それは、私たちの生活に欠かせない貴重な自然の恵みである水を、仏さまの恵みと味わい感謝するために、華瓶(けびょう)という仏具を使用します。お仏飯をお供えするのに仏飯器という仏具を使うように華瓶という仏具を用いるのです。
華瓶一対に水を入れ、樒(しきみ)または青木を挿して供えます。つまり、仏さまの恵みを敬い感謝する香水としてお供えするのです。

2004年10月13日【5】
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