「お彼岸」について教えてください。
毎年、春と秋に必ずやってくる「お彼岸」ですが、多くの人が「お墓参りをしてご先祖さまに感謝をする日」と思っていらっしゃることでしょう。
それはとても大切なことのなのですが、実は「お彼岸」とは、昔、お坊さんが特に力を入れて修行をする期間だったのです。もちろん一年中、お坊さんは仏道を修するのですが、昼夜の長短も等しく、暑くもなく寒くもない春秋の一番よい時期に、普段より増して仏道を修しましょうと設けられたのが「彼岸」なのです。
「彼岸」とは、清らかな悟りの世界・お浄土をさします。それに対して、私たちが住む迷いの世界を「此岸(しがん)」といい、本来「お彼岸」は、「到彼岸(とうひがん)」と言って、「迷いの世界から、悟りの世界のお浄土へ到る」という意味があるのです。
浄土真宗では、親鸞聖人が、「お念仏をいただくことによってお浄土に到る」とお諭しくださっていますから、そのための厳しい修行はありませんが、そのお念仏のお心(意味)を味わうことは大切ですし、阿弥陀如来さまのお徳を讃えることも忘れてはならないことです。
ですから、御先祖に感謝するためのお墓参りも大切ですが、お寺のお彼岸法要に参拝し、お参りの方々と一緒に手を合わせお勤めをして、お念仏のお話を聞くことはもっと大切なことなので、その姿こそ、今はなき御先祖方が喜ばれるもっとも尊き子孫の姿です。
なお、お彼岸のご家庭のお仏壇のお飾りについて、特別なお飾りは必要ありませんが、ホコリ等を払ってきれいに清掃し、打敷(うちしき・お仏壇を飾る金糸で織った三角の布)をあて、果物、お菓子、団子等をお供えして、家族でお参りしてください。お墓も同様です。
2004年08月13日【3】
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