11月1日~自然に刃向かうよりも…
先月は一週間おきに台風が到来し、それによる被害が心配されました。
また、稲刈り前の農家の方、秋の祭りを予定された方なども同様であったことでしょう。
私も最初の台風到来は幼稚園の運動会、その次の到来にはバス遠足が予定されていたので、実施できるかどうか大変心配しました。
台風が自分と関係のない地域や人々のところに向かってもあまり気にしませんが、自分の地域や行事の定まった日に向かってくるととても気になりますし、いよいよとなれば自分の所をそれて他の方向へ向かうことを願ったりします。たとえかわいい子どもたちのためとは言え、人間は身勝手な生き物です。
当たり前のことですが、台風や地震などの自然現象は、人間の力ではどうしようもありません。
もし台風が来るなら、庭の物が飛ばないように、家が痛まぬように前もって備えるしかありません。
地震には、いつおきてもよいように、家具が倒れぬよう火事が起きぬよう、また逃げ場も常に考えておかねばなりません。
自然に刃向かうよりも、人間が自然に寄り添うしか、その猛威から避ける手立てはありません。
人間の体も同様のことが言えるかもしれません。
年を取るにつれて目が悪くなり、体は硬くなり、体が思うように動かなくなってきます。年とともにあちらこちらが痛み、自分の思うように行かなくなるのも、これまた自然なことです。
病院に行ったり薬を飲んで、その自然なことを少し防いだり、遅らせたりすることもできるでしょうが、やはり自然にそれは進みます。
台風や地震に人間が寄り添うしかできないように、その自然の中で、人間がどのように生きるのかが問われるところです。
2017年10月31日【296】